八頭会:北九州市内を中心に6人のジャンルの異なる料理人による「技の向上」「味の追求」を目指す勉強会

八頭会の活動(2014年)

5月
「八頭会前段の料理勉強会①」
場所:江戸前鮨 二鶴

「玉子焼き」の勉強会という名目で、サンテミリオン 渡邊、江戸前鮨二鶴 船橋、寿司つばさ 黄丹が集まり、異業種での勉強会を行う。


6月
「八頭会前段の料理勉強会②」
場所:サンテミリオン
翌月には「甘鯛の勉強会」という名目で開催。メンバーは1回目と同じ。


7月
「八頭会前段の料理勉強会③」
場所:寿司つばさ
3回目のテーマは「ハモ」。前回メンバーに加えて、馳走なかむら 中村が勉強会に参加して開催された。


8月
「八頭会前段の料理勉強会④」
場所:二鶴
日時:2014年8月5日(火)



4回目は「シャリ」をテーマに開催。この時からビストロチャイニーズRon 入江とエタンセールカワモト 川本が参加し、現在の八頭会メンバー6人が揃う。


9月
「 八頭会前段の料理勉強会⑤」
場所: 馳走なかむら
日時:2104年9月2日(火)
 


 

 
5回目は「ダシと真蒸」をテーマに開催。一番だし、と二番だしの違いについての講座を中村として行い、一番だしは椀物・二番だしは焚き物に使用という話やダシの取り方の基本などを学んだ。意見交換では「洋食にも一番だし、二番だしがあって使い分けている」「中華は広東は澄み切っただし汁そのままスープに使用できるが、煮込みが多い地域になると豚骨のようなパイタンなどのダシになり、南北で考え方が違う」といった、それぞれの料理分野ごとの意見が披露された。

 
「会としての発足前夜」
場所: ビストロチャイニーズ ロン
日時:2014年9月23日(火)
 
これまで5回の勉強会を経て、きちんとこの活動に「名称」「目的」「規約」をつけようという話になる。会の目的については「他ジャンルの料理人との交流による技術と知識の勉強」「地元食材をつかった新しいブランドの創出」「他店舗との繋がりの強化」「美味しさの追求と見える化」「将来的な商品開発」「生産者との繋がりがある質の高い勉強会」と様々な意見が交換された。ルールについては「アルコールなし」「職人限定(オーナーのみの方は対象外)」「当面はこのメンバーで行う」といったことが定められた。
 
この日は名称は決定しなかったが「七分会」「八頭会(エイトヘッドクラブ)」「町場の会」「本物を求める会」という案が出た。また、11月にこれまでの勉強会の成果を発表するイベントを行うことも検討はしたが、まだ時期尚早という結論から2015年2月にまで開催を延長した。


 

10月
「 八頭会結成/中華における油の勉強会」
場所:ビストロチャイニーズ ロン
日時:2014年10月28日(火)
 

 

 

 

 

 
名称については多数決で「八頭会」に決定。サブタイトルとして“静坐一味(セイザチミ)/小さな茶室に数人の仲間で 1つの釜茶を点じて、共に味わい心も一つなったすがすがしさの意味”も決定。会の全体的な進行についても「30分話し合い/60分調理・勉強会/30分次回の予定確認」という流れとなった。
 
ビストロチャイニーズ ロン 入江を講師役とした授業のテーマは「中華の油」。もともとはラードが主流であったが近年はほとんどがサラダ油。北の地方のほうが油を多く使う。ラー油も、もともとはサラダ油。油に香りをうつす時には「沸かした油に素材をかける」「なべの中で素材と油と炊く」という2つの手法がある。料理は「菊の甘酢漬け(酢・砂糖・塩)→青山椒の油で味にアレンジを加えていく」「ねぎ油の作り方」「皮付き豚肉のロースト焼肉(しゅうよう)→軽くボイル、その後は塩・砂糖・チキンパウダー・五香粉をすりこむ」が調理された。

11月
「 ジビエ(狩猟鳥獣)についての勉強会」
場所:エタンセールカワモト
日時:2014年11月18日(火)
 

 

 

 

 

 
【前回の勉強会を経て】
前回の勉強会で習った油をつかい「ナッツオイルでネギ油をつくり、玉子を使用した前菜で使用」「魚料理にネギ油をかけて使用」「パウダーにして使った他、クルミ油・ナッツ油の2種類で作って使用」「カキのオイル漬けに使用したり、ポン酢と合わせふぐの叩きに使用したりした」と各自が自分のお店の料理に取り入れたことを発表し合った。
【ジビエの勉強会】
エタンセールカワモト 川本が講師役となりジビエの種類や、温度管理と熟成の方法、スチーム・コンベクションオーブン、パコジェット(冷凍粉砕調理器)、ブラストマスターといった調理器具の説明とあわせて勉強を行った。料理は、ジビエをフォンドボーをベースにフォアグラとベルドーロのレバーを繋ぎにしたとろみのある濃厚なソースで、フルーツを付け合わせに試食。ワインには熟成のきいたブルゴーニュが合う、といった説明も塚里ソムリエからあった。

12月
各店繁忙期につき、勉強会はお休み。